ロゴの説明

田原歯科医院のロゴの説明です。プロのデザイナーに作っていただきました。

これ↓です。


歯科医院のロゴが決まりました。

 隠岐病院勤務時代に、保育所に検診に行くたびに、大きなマスクをしていたことから、「カバ先生」という愛称で呼ばれていました。

 そのため、医院のキャラクターとして、開業当初から、院長がデザインしたカバを診察券に印刷していましたが、なにぶん素人の絵なので、かわいくないという意見もありました(涙)。

 そこで、今回、プロのデザイナーにお願いして、田原歯科医院のロゴをデザインしていただきました。


 ロゴには、いろいろなタイプがあります。


1.医院の頭文字をデザインしたもの。たとえば、うちの場合だと、Tをくずしてデザインしたもの。
2.かわいいキャラクターをイメージした物。怖くない歯医者をアピールするもの。
3.大人のイメージ。シンプルだったり、豪華だったりしますが、ぱっと見、素人には何をイメージしているかわからないもの。などです。


田原歯科医院のイメージ


 若いころなら、迷わず2のかわいいキャラクターバージョンを選んだでしょうが、大人になると(笑)、何か、メッセージ性を持った大人のイメージのロゴにしたいと思いました。
それが、これです。


田原歯科医院のイメージカラー


  田原歯科医院のイメージカラーは、サーモンピンクとパステルブルーです。
ショッキングピンクなどのどぎついピンクではなく、柔らかいサーモンピンクは、女の子が落ち着く色。
パステルブルーは、男の子が落ち着く色。
ですから、入口の下駄箱も、ブルーとピンク。
診療室のパーティションもブルーとピンク。
建物の外壁はサーモンピンク。
 そして、このホームページのURLも「ピンクの歯医者どっと混む」http://www.pinknohaisya.com/
 ですから、このロゴにも、ピンクとブルーがうまく使ってあります。
さすが、プロ。


歯から出ているヒモは何?


  歯をロゴに使った歯科医院はたくさんあります。
しかし、みんな、(目や口が付いているものもありますが)歯だけの絵です。
つまり、口から飛び出した、抜けてしまった歯なのです。
われわれ歯科医は、歯だけを診るのではありません。

そのメッセージが、このヒモのようなものに表れているのです。


 ヒモは神経?


 歯の神経は、このロゴのように、あごの骨の中をとおって、根の先から歯の中に入ります。
入っているのは、神経だけではありません。歯の中の神経に栄養を与えるために血管も入っていますし、その他の軟組織も、歯の中に入っています。
根の先だけではなく、周囲も歯根膜を介して骨とつながっています。
歯は、身体とつながっているのです。

 そのすべてを表現したのがこのヒモです。

大切な赤ちゃんとお母さんをつなぐ、へその緒のように、
大切な歯と身体を結ぶものをイメージしているのです。

歯科医師は、歯だけを治療する職人と思っておられる方もあるかもしれません。
しかし、、歯は、身体とつながっています
つながっているために、歯科医師は、歯だけを見てはだめなのです。


歯と歯周組織と全身との関連


歯周病を中心とする口腔感染症が、様々な全身的疾患の危険性を高めるということが報告されています。

 歯の根の部分に、膿がたまった状態から、細菌や、その他の産生物質が、血液の中に混じり、身体の他の部分に害を及ぼすことによって生じる腎炎、肝炎、心内膜炎などの歯性病巣感染。

 歯周病の妊婦が、早産や低体重児出産をしやすいこと。

 歯周病が、糖尿病を悪化させ、糖尿病が歯周病を悪化させること。

 口腔内を清潔にしていた老人の方が、不潔にしていた老人よりインフルエンザの罹患率が低かったこと。

 介護が必要な老人や、脳血管障害後遺症の人など、口の中の細菌が肺に入り込むことにより誤嚥性肺炎を生じ、時には死にいたること。など。

①心臓血管疾患、②誤嚥性肺炎、③肥満・メタボリックシンドローム、④糖尿病、⑤脳血管疾患、⑥Buerger病、⑦早産・低体重児出産、⑧骨粗鬆症、⑨高脂血症、⑩反応性関節炎、⑪反応性関節炎、⑫インフルエンザ
といった具合に、
口の中の病気や、細菌と、病気との関連が知られてきています。


歯科治療上の注意



全身の病気を持っておられる人の場合、その病気によっては、十分な対策をとって歯科治療しないと、その病気を悪化させることがあります。
また、糖尿病がコントロールされていない状態で、外科処置を行うと、非常に傷が治りにくかったりします。

最近、問題になっているのは、骨粗鬆症のビスホスホネートという種類の薬を飲んでいる人の抜歯をした時に、そこからあごの骨がどんどん腐っていくことがあることです。

不明熱や糖尿病など、逆に、歯科治療をすることで、その病気が良くなることもあります。

歯の治療は、身体と切り離しては考えられないということです。

われわれ歯科医師は、歯を診るのではなく、身体の一部である歯を全身の状態とともに診なくてはいけません。

歯は身体とつながっている

このメッセージが、田原歯科医院のロゴに見られる神経のようなヒモで表されているのです。


そして、ロゴ全体像としてのデザイン性


 歯科医院と言えば、「怖くないよと言うかわいいロゴ」、あるいは、「清潔、きれい」を強調する青系ロゴが多いです。
 しかし、あえて、こういう大人のデザインにしました。

 デザイナーからの押し付けではなく、日頃から院長自身が常に意識して、常に注意を払って、治療にあたっていること。

 それが、ロゴに表れていなければいけません。

 そういう点から、このロゴは、当院のロゴとして最適だと思っています。

 デザインとして、また、医院の顔としてのメッセージ性
大変、気に入っています。


 明治製菓と明治乳業のCIが統一されて2009年にできた[meiji]というロゴマークや、
[twitter]のロゴマークのように、最近は、小文字の丸文字の名前をデザインした横長の柔らかいイメージのロゴが、はやっています。

 しかし、あえて、はやりの小文字ではなく、伝統的な大文字にしました。